オーガニックチキンとは?地鶏との違い・安全性・購入先まで解説
オーガニックチキンとは?その定義と特徴
「オーガニックチキン」とは、化学合成された飼料や抗生物質を使用せず、
自然に近い環境で育てられた鶏のことを指します。
日本では「有機JAS認証」を取得した農場で生産された鶏肉のみが、正式に
“オーガニックチキン”と呼ばれます。
一般のブロイラー(通常飼育の鶏)は効率的な成長を目的に、短期間で
出荷されるよう設計されていますが、オーガニックチキンは自然な発育を尊重し、
約80〜100日かけてじっくり育てるのが特徴です。
飼育環境と飼料の違い
1. 平飼い・放牧でストレスの少ない環境
オーガニックチキンの鶏たちは、ケージに閉じ込められず、地面を自由に歩き回る
「平飼い」または「放牧」により飼育されます。自然光の差し込む鶏舎でのびのびと
動ける環境は、鶏のストレスを減らし、肉質の旨みを引き出すといわれています。
2. 飼料は有機穀物が中心
与えられる飼料も大きなポイントです。有機飼料(遺伝子組み換えでないトウモロコシや大豆など)が
使われ、化学合成添加物や抗菌剤は一切使用されません。そのため、鶏肉に残留薬物の心配が少なく、
安心して食べられるのが魅力です。
オーガニックチキンと地鶏・銘柄鶏の違い
一般的に「地鶏」「銘柄鶏」「オーガニックチキン」は混同されがちですが、
基準はまったく異なります。
| 種類 | 主な特徴 | 飼育基準 |
|---|---|---|
| 地鶏 | 在来種の血統を50%以上 継ぐ | 品種と飼育日数(75日以上)で定義 |
| 銘柄鶏 | 独自ブランド飼料や飼育法 | 各生産者の独自基準 |
| オーガニックチキン | 有機JAS認証を取得 | 飼料・環境・薬剤不使用が 条件 |
つまり、オーガニックチキンは“環境・飼料・健康”すべてで基準を満たした鶏肉であり、
最も厳格なカテゴリーに属します。関連情報は地鶏の種類と特徴一覧もご覧ください。
オーガニックチキンの味と栄養価
化学飼料や成長促進剤を使用しないため、肉質はややしっかりしており、
噛むほどに旨みが広がります。脂肪分が少なく、タンパク質や必須アミノ酸のバランスにも
優れています。
「肉の香りが自然」「後味がすっきり」と感じる方が多く、健康志向の家庭や子どもの
食育にも適しています。
私自身の購入経験からは、オーガニックのチキンは身肉のパサつきがありません。
身肉が硬い、との評判を聞きますが、これは硬いというよりは身が引き締まっている
のだと思います。
不快な硬さではなく、咀嚼の時にパサつきがなくむしろ美味しさを感じます。
これはやはり与えている飼料が非常に大きな要素になっているはずです。
どこで買える?オーガニックチキンの入手・購入方法
1. オーガニック専門宅配サービス
- ビオ・マルシェ:有機JAS認証の国産オーガニックチキンを冷凍で販売。
- Oisix(オイシックス):平飼い鶏を中心に抗生物質不使用肉を扱う。
- らでぃっしゅぼーや:放牧型の自然鶏を取扱い。冷凍弁当にも使用。
2. スーパーマーケット・直販サイト
最近はAEON(イオン)や成城石井など、一部スーパーでも有機鶏を扱う店舗が
増えています。ただし、「オーガニック」表記の有無とJASマークの確認は必須です。
通販情報はオーガニック肉の通販おすすめで紹介しています。
まとめ:安心とおいしさを両立する選択肢
オーガニックチキンは「自然・健康・おいしさ」を兼ね備えた選択肢です。
価格は一般の鶏肉より高めですが、安全性と環境配慮、動物福祉の観点からも
支持が高まっています。日常の食卓に少しずつ取り入れることで、体にも地球にも
やさしい食習慣が広がっていくでしょう。
養鶏場の飼育環境が向上してゆくことも期待できます。
情報元
- 農林水産省「有機JAS制度」https://www.maff.go.jp/j/jas/jas/kikaku/yuki.html
- 厚生労働省「食品の安全性と添加物」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/index.html
- USDA Organic Overview https://www.ams.usda.gov/rules-regulations/organic

